
本当?調子が良い時にいかに稼いで、悪い時にいかに守るか?
株式市場は、相場全体が上昇していく上げ相場の時にいかに稼ぐか、そして、下げ相場の時に如何に守るかが大事とよく言われます。
ただ、これをそのまま受け入れることに株勉強ドットコム講師陣は懐疑的です。
大事なのは相場の調子ではなくてあなたの調子!
調子が良い時にいかに稼いで、悪い時にいかに守るかは大事ですが、ここでいう調子というのは相場の調子ではなくて、あなたの調子です。
つまり、あなたが作った売買ルールが有効に作用している時に、つまり、何度か連続して利益が取れる時などにはしっかり稼ぐことを目指し、そうでないときは慎重に、というアプローチをしていくとよいでしょう。
相場の調子に合わせると危険
スイングトレードでは、メンタル面を冷静に保つ、言わばメンタルコントロールが大事と言われます。もし、相場の調子が良い時に稼がなければと前のめりになったらどういった結果が待っているでしょうか?
自分を見失って自滅につながってしまう危険性があります。
スイングトレードで大事なのはあくまでも、無理せず、売買ルール通りに取引していくことであり、稼がないと、といった感情はトレードにはマイナスに働くことが多いでしょう。
「当たり屋につけ」という相場格言
最後に相場格言を紹介しておきます。というのも、今回のコラムで書かれていることを見事に体現している相場格言だからです。
それが「当たり屋につけ」という相場格言です。
ある人が、相場で勝っているとき、なぜか調子に乗って連戦連勝となる時があります。そんな時はその人と同じ売買をするのが一番手っ取り早いといった、大体そういった意味です。
株式投資はなぜか相場と波長があうのか、何をやっても利益になるように思える時がたまにあります。そうした時は「調子が良い時にいかに稼ぐか」の時ですから思い切り、でも冷静さを失わないように稼ぎましょう。
まとめ
調子が良い時にいかに稼いで、悪い時にいかに守るかは大事ですが、それは相場の話ではなく、あなたの取引の話です。
また、冷静に、客観的に自分を見る意識も忘れないようにしましょう。
調子に乗っていると、うまくいかなくなった時がきたときに、無理にあがいて大打撃を被ってしまいます。