
セーフティネットの逆指値成行売り注文に引っかかりまくりです
株勉強ドットコムで、もう本当にしつこく言い続けているのが、逆指値成り行き売り注文による、自動損切りセーフティネットの徹底です。詳しくはこれまで散々コラムで書かれていますのでそちらを参考にしていただきたいのですが、今日は、会員様より質問を頂いたのでそれを紹介させていただきたいと思います。
Q、逆指値注文ですが、損切りラインに引っかかるケースがあまりにも多いです。買ったその日は損切りをしないというルールを採用しようと思うのですがどう思いますか?
全く同じ状況とは言わないまでも、逆指値成り行き売り注文による損切りを設定したところ、その注文に引っかかりまくってしまうという経験をしたことがある人も多いのではないでしょうか?だからといって毎回損切りを判断しようと試みたところ、大きな損につながってしまう・・・。これは悪循環ですね。
確かに、損切り貧乏という言葉があるぐらいですから、あまりにも逆指値成り行き損切りに注文に引っかかる回数が気になるようなら以下の3つを疑ってみるとよいでしょう。
①損切りラインが厳しすぎる
まず誰しもが考えるのが、この損切りラインが厳しすぎるのではないかということです。ただ、損切りラインを広げるということは、利益ラインもさらに広げなければいけなくなりますし、できる限り損切りラインは小さく抑えたいものです。他の損切り幅を試してみて改善するならいいですが、悪化することも多いのでしっかりと検証したほうが良いでしょう。
②エントリーの精度が悪い
エントリーの精度が上がれば、当然、損切りする回数を減らすことができます。スイングトレードでは買ってすぐ含み益の状態がスタートするのが理想的な取引パターンです。もし、すぐに含み益の状態からスタートしないなら、エントリータイミングの精度をもう少し上げる努力をすると良いかもしれません。
③銘柄選びが不適切
この原因、是非考えてみてください。スイングトレードでは、本来、銘柄選びよりもタイミング選びです。そして、スイングトレードの銘柄選びではある程度ボラティリティが高い銘柄を選ぶことをおすすめしてきました。当サイトの利用者の方はその考えのもとに銘柄選びを行っているケースが多いと思いますが、あまりにもボラティリティが高いのもまた考えものです。
例えば、一日に上下10%も動く銘柄をスイングトレード狙いで買い付けると考えて見てみましょう。これは少しボラティリティが高すぎる可能性があります。スイングトレードはサラリーマンの方などが手がける投資手法ですが、一日に10%も動く銘柄だと、相場を見て1日の中でも適切なタイミングを捉える必要性が出てきます。
ボラティリティは高すぎても、また低すぎてもいけません。自分の売買ルール、自分の投資スタイルにあったボラティリティはどれぐらいでしょうか?
少々大変かもしれませんが、あなたにとって適切なボラティリティを把握し、またそうしたあなたにとって適切なボラティリティの銘柄を見つける術も見につける必要があります。
最後になりましたが、質問にあった、買ったその日は損切りしないという売買ルールは避けることをおすすめします。株式市場は、予想外な動きをしかねない、リスクが高いものです。特に、個別銘柄では何が起こるかわかりません。買ったその日は損切りしない・・・それはあまりにもリスクが高すぎると考えられます。