
株は安く買って高く売るは本当?スイングトレードで稼ぐ考え方。
株式投資で王道とされている考え方に
「株は安く買って高く売る」
という考え方がある。
確かに、これが実現できれば理想的と言えるだろうが、スイングトレーダーにとっては至難の業、というか狙わない方がよいだろう。
株価が高い、安いは後で分かる
株価の高い安いをどう判断するか、が問題である。
長期投資であれば財務分析で、資産と比べたり、同業他社と比べる方法が有効かもしれない。
ただ、スイングトレーダーにとって株価の高い、安いは取引終了後に初めてわかることだ。
今、高い株価と考えても数週間したら
「あの時点では安かった」
となるかもしれないし、今安いと考えた株価も数週間したら
「数週間前はあんなに高かったんだ」
となることも多い。
で、大事なのは・・・。
そこで、スイングトレードにおいて大事なのが、高い安いで考えるのではなく「買い時」、「売り時」で考えるということだ。
株価を高い安いで考えると、スイングトレードではうまく利益が取れないことが多い。
今株価が安かろうが高かろうがかまわない、買い時かどうかを考えるのだ。
買い時ではなくなった時に売る
そして、買った株が買い時でなくなったら売るという考え方も身につけると良いだろう。
スイングトレードにおいて買い時でなくなった時というのは、それ以上スイングトレード狙いの買いが入りにくい状況になった時だ。
こうなれば迷わず売ったほうが良いケースが多い。
実践した場合①順張り
例えば、スイングトレードでの順張りで株を買うケースを考えてみてもらいたい。
順張りで株を買う時、その時の株価は決して安いと思える時ではないだろう。
そんなタイミングで買った株が、買われ過ぎの水準まで上昇したら売ったほうが良いだろう。
スイングトレードの順張りでの取引では、
「株は安くないが、上昇トレンド確認のタイミングで買って、さらに高い株価で売る」
となる。
実践した場合②逆張り
スイングトレードでの逆張りで株を買うケースはどうだろう?
逆張りで株を買うとき、その時は売られ過ぎた時を狙うことになる。
ここで大事なのは、安いかどうかではない。
売られ過ぎたかどうかである。
スイングトレードの逆張りでの取引では、
「株は売られ過ぎた時に買って、売られすぎが是正されたら売る」
となる。
安く買って高く売るの弊害
株を安く買って高く売ろうとすると、
「逆張りで売られ過ぎを買って、順張りでの売りタイミングのような高い株価で売れば良いのでは?」
と考える人もいるだろう?
ただ、これは目指さないほうが得策だ。
というのも、逆張りで買った株が、売られ過ぎでない水準まで株価が戻ったその後、多くの銘柄はしばらく横ばいとなるか、また売られ過ぎの水準へと下落してしまうケースが非常に多い。
ある程度の期間をかけて、さらなる上昇へと向かう銘柄もあるにはあるが、あまりに長い時間をかけると他の銘柄を買い付ける機会を失ってしまう可能性も高い。
もし、逆張りで買った株を一度売却して利益確定をした後、さらに上昇に向かうと確認できたなら、どうするか?
再度買いつけて今度は順張りでの利益を狙えばよい。
スイングトレードで目指すべきは
株の基本は確かに「安く買って高く売る」ことなのかもしれない。
でも、スイングトレードで資金を効率よく回転させて拡大していくことを考えるならば、株価の高い安いを考えることを諦めて、買い時を見つける能力を身につけることに注力しよう。
株価が高かろうが安かろうが構わない、今買えば儲かる、そのタイミングを見つけては資金を回転させていくことが理想的なスイングトレーダーの姿だろう。