
持ってる株が紙くずに・・・?株をやる上で最低限知っておくべき知識
株式投資に関するリスクとは言えば
・倒産
・値下がり
・流動性(買い手がおらず売れない状況)
が基本的なものと言えるだろう。
この3つのうち、多くの人が一番注意するのは値下がりのリスクではないだろうか。
流動性リスクは出来高の多い銘柄を取引すればある程度避けれるだろうし、倒産はそんなにあることではないと考えるためだ。
そんなにあることではない倒産リスク
確かに倒産リスクはそんなに起こることではない。
でも、でもだ。
倒産リスクに巻き込まれたら、あまりにも大きな痛手を負うことになる。
少なくない、大事なお金を投じて買い付けた株式が一夜にして無価値へと突き進むのだから。
最低限、GC注記と重要事象ぐらいは知っておこう
保有している株が倒産して無価値になる、こうした事件に巻き込まれないための方法の一つとして、GC注記や重要事象が四季報に記載されていないかを確認する作業がある。
GC注記(継続企業の前提に関する注記)
GC注記とはゴーイングコンサーン注記のことであり、継続企業の前提に関する注記のことを言う。
小難しい説明は避けるが、債務超過など財務的な問題が発生している場合に有価証券報告書に注記することが義務付けられているものである。
継続企業の前提に関する重要事象
重要事象は注記ほど重大ではないものの、財務状況が改善されないと上場廃止につながる可能性がある。
四季報に記載されています。
GC注記や重要事象は四季報に記載されるので、スイングトレードでの取引を考えている銘柄は確認してから取引すると良いだろう。
※GC注記の記載例
※重要事象の記載例
あえてこうした銘柄を狙う投資家もいる。
GC注記や重要事象が記載されると誰も取引しないのではと思う方もいるかもしれないが、記載されていることが不思議なぐらい普通に取引をされているケースが多い。
こうしたGC注記や重要事象は記載されると株価が下がる一方で、ある程度のところで下げ止まると普通に取引されるようになる。
というのも、倒産リスクがある一方で、記載されていたGC注記や重要事象が解消されると株価が急騰する可能性があり、それを狙ってあえてリスクを取りに行く投資家がいるためだ。
ただ、倒産リスクがある以上、スイングトレードで利益を狙う取引では避けたほうが賢明だろう。