
株初心者がいきなり稼ぐことを目指すとフルボッコを食らう?
株式投資は打ち出の小槌ではない。
これは、株勉強ドットコムで繰り返し説明してきたことだ。
ただ、それでも、株の勉強は取り組む価値のある、エンターテイメントだと考えている。
なぜなら、稼げるようになった時の資産拡大の破壊力は労働によって得られる賃金とは比べ物にならないぐらいでかいためだ。
そんな株式投資の世界には今日も多くの個人投資家が参戦している。
株初心者が目指しがちな「稼ぎ」の夢
株初心者が株式投資に取り組む一番の理由は何だろうか?
株初心者に聞くと多少の差はあれどまず「稼ぎたい」、「お金を儲けたい」という答えが返ってくるだろう。
そう、株式投資は稼ぐために取り組む人が圧倒的多数だ。
ただ、実はこの考え方には危険が伴う。
そう、株式投資で「稼ぐこと」に集中すると「守ること」がおろそかになってしまうのだ。
株初心者がまず目指すべきは負けないこと。
自分が株の初心者と自覚しているならば、まだ「稼ぎ」を目指す段階ではないだろう。
はっきり言って稼ぐのは「守ること」ができるようになってからで十分。
「守ること」ができないにもかかわらず、「稼ぐこと」に集中するとどういう結果が待っているだろう?
そう、自滅による相場退場だ。
稼いでいるトレーダーは確かに稼ぐのがうまいように見えるために、株初心者は「自分も稼ぎ方を勉強してトップトレーダーになるぞ」と考えてしまう。
でも、稼いでいるトレーダーは守るのがうまいために稼げているという事実を見逃してはいけないだろう。
株初心者のうちにやっておくべき「守り」の訓練
「守りの訓練」は、損のコントロールに他ならない。
あなたが今、株の初心者であるという自覚があれば、まずは1回当たりの損の最大値を決めて、それを守れるようになることを目指そう。
利益を伸ばすことを、つまり「稼ぐこと」を目指すのは、損切りがうまくできるようになってからでも構わない。
まずは、「守り」の訓練をしっかりして、負けない投資家への道を歩んでもらいたい。
それができれば「稼げる投資家」がものすごく近づくだろう。
いかがだろう?
株初心者が失敗してしまいがちなのは、ほとんどの人が「稼ぐこと」を目指してスタートしてしまうためだ。
ボクシングで初心者が攻めることだけを考えて試合に挑んだらどういう結果になるか考えてみてもらいたい。
おそらく、フルボッコを食らうだろう。
株式投資で稼ぐことを目指したなら、守りのスキルは必要不可欠。
まずは負けない株式投資ができる、それを目指してもらいたい。