
株式投資を始める前に確認しておきたい11のチェックリスト
株勉強ドットコムのサイトを見ていただいている方はスイングトレードでの利益を狙う方が多いだろう。
スイングトレードでは、まず売買ルールを作ることをおすすめしており、多くの方に取り組んでいただいているかと思うが、もし、ある程度完成したという自信があり、いよいよ実際に投資をしていこうと意気込む方は以下の投資前の11項目のチェックリストを確認してみてもらいたい。
思わぬ発見があるかもしれないし、再調査すべきことが明確になるかもしれない。
☑勝率はどれぐらいか?
大体の勝率はわかっているだろうか?
勝率5割以下でも問題はないが、大体の勝率が分かっていないことは問題だ。
☑一回の取引で最大の利益、最大の損失は?
売買ルールで大事なのは勝率が多少悪くても損小利大の売買ルールとすること。
最大の損失を決めておくことは必要不可欠だろう。
☑何回連続の損を想定しているか、それが現実となった時点での資産の減り具合は?
連続損失については想定できているだろうか?
また、連続損失が起きてしまったときにはどれぐらいの損になるのか?
減った資金で取り返していかなければならないので、それを想定した資金コントロールが重要だ。
☑投資予定資金の総額と一回当たりの取引予定金額は?
概算で構わないが、取引予定金額を余裕を持った金額に決めておくことによって、最大損失額や、何回連続の損失を許容できるかがわかってくるだろう。
最初のうちは取引予定金額を決めて取引して行こう。
また、投資予定資金は最初に決めて絶対それ以上に資金をつぎ込まないと決めておこう。
☑売買ルールはホームラン狙いでなくヒット狙いになっているか?
あくまでもヒットの延長がホームランである。
ホームランを狙ってホームランを打てる可能性は低いばかりか、ホームランを狙った取引で資金を減らしていってしまってはいざという時にバッターボックスに立てなくなってしまう。
勝率よりは損小利大を狙うのは当然だが、これが行き過ぎるとホームラン狙いの売買ルールになってしまうから注意が必要だろう。
☑期間最大損失の制限は設けているか?
1か月での最大損失は次の1か月で取り返せる量までに留めた方が良い。
つまり、1か月での最大損失に達したらその月はそれ以上の売買禁止といった制限をあらかじめ設けておくことをおすすめしたい。
☑1か月の最大損失は1か月の平均予定利益で取り返せるように
もし、あなたが損失を出してしまって、それを取り返したいと思ったとき、まず無茶な計画を立てることになる。
非現実的な目標ならないほうがましだ。
あらかじめ1か月の最大損失は1か月の予定平均利益と同等に設定しておくことをおすすめしたい。
☑株を保有する期間は?最大保有日数の設定のススメ
あなたは一取引あたり、どれぐらいの期間株を保有する予定だろうか?
また、その保有期間はあなたの生活スタイルと照らし合わせて無理はないだろうか?
最大の保有日数をあらかじめ設定しておいて、その日数を過ぎたら強制決済というルールを設けることも合わせておすすめしたい。
スイングトレードでは、タイミングが命であり、買ってすぐに上がり始める取引を目指したい。
上がっていかないなら、次の取引に移った方が良いかも!?
☑儲かったときはどうするのか?
儲かったときは複利で運用していく作戦と、利益は口座から抜いていく作戦の2種類がよく使われる。
両方にメリットデメリットがあるが、あらかじめ儲かったときの資金の使い方は決定しておこう。
☑ルールを守るための策はあるか?
自分を知り己を知ることが株式投資では大事となる。
自分がよく犯してしまうミスは何か?またそれに対しての対応策は講じてあるか?
よくポジポジ病になってしまう、損切りが遅れてしまう、人間だからミスや癖はしょうがない。
でも何も対策を打たずに投資を開始するのは危険性が高い。
☑想定外が起きたときは?
想定外が起きたときはどうするか決めているだろうか?
いや、想定できないから想定外なんだよという言葉が聞こえてきそうだが、保有株にニュースが出ることは十分ありえる。
想定外が起きたときは、あらかじめ決めた売買ルール通りに行くのか、想定外が起きた瞬間に決済するのか・・・できるかぎり想定外を想定しておきたい。
いかがだっただろうか?
株式投資では負ける人が多数派という事実がある。
だからこそ、多数派になってしまわないように投資前に上に挙げた11個のチェックリストぐらいはチェックしておくとよいだろう。
あなたの株式投資生活が良いスタートを切れれば幸いである。