
相場膠着時期のトレード戦略について勉強しよう
相場が膠着状態の時のトレード戦略について考えておきたい。
ここでいう相場というのは基本的には日経平均株価のことをいう。
要するに、日経平均株価が上昇相場でもなく下落相場でもなく、一進一退の状態を繰り広げているような状態のことを膠着状態という。
まず、心得ておきたいのは、スイングトレードでの利益を狙うにあたっては、実は膠着状態で利益を上げられるようになることが重要だということだ。
スイングトレードでは上昇相場は相場と同じぐらいの上昇の恩恵を受け、下落相場ではできる限り資産を守り、基本的に膠着相場で稼ぐ、と頭に入れておこう。
まずは下のチャートを見てもらいたい。
多少の上下動があるものの、一目均衡表などのテクニカル指標を用いて分析すると、なかなか上昇相場とも下落相場とも言えない状態が続いている。
こうした時は「膠着相場」という前提で投資に取り組んでいくと良いだろう。
銘柄戦略
基本的に銘柄はある程度の売買代金があるものであればなんでも良いと言えるだろう。
日経平均株価と相関係数が高いものだと相場同様、膠着状態となってしまうのではという不安もあるかもしれないが、日経平均株価が膠着状態でも個別銘柄は意外に動いているものだから、気にせずに投資対象と考えても良いだろう。
ただ、注意点として膠着状態は個別銘柄の出来高にさらに注意を払う必要がある。
というのも、株価が上昇するためにはエネルギーが必要であるが、膠着状態だとどうしても積極的な買いのエネルギーが続かないことが多くなるためだ。
出来高の増加に気を配ってエネルギーが普段よりも多くなっている=つまり、普段よりも注目されている、と想定できる銘柄を選んだ方が利益をとりやすいだろう。
相場状況に気を配っておこう
膠着状態が続けば続くほど、その後一方向の相場を作りやすい。
長いこと膠着状態が続いた後、下落相場が始まってしまうと、その下落相場が大きな下落となることもしばしばである。
膠着相場だと思って買いを入れても、いつの間にか相場が変わっていることがあるので、相場状況には常に気を配っておく必要があるだろう。
逆張りでも順張りでも戦える
膠着状態の投資戦略は順張りの投資手法でも逆張りの投資手法でも構わないだろう。
むしろ、売買ルール作成の段階の人は、逆張り・順張り、両方の売買ルールを試しに作ってみて、より有用性の高い売買ルールを採用することをおすすめしたい。
順張りの売買ルールだと、膠着相場の時に相場状態関係なく、株価を上昇させていく一本釣りされるような銘柄を見つけると、ひとつの取引で大きな利益を狙うことも可能だろう。
また、逆張りの売買ルールは「売られ過ぎを買い、売られ過ぎでなくなったら売る」という戦略のために、少し細かめの利益をコツコツと積み重ねるような投資手法となるだろう。
結論、膠着状態は出来高に気を配って攻める
膠着状態のトレード戦略を一言でまとめると「出来高に気を配りながら攻める」だろう。
出来高に注意を払って銘柄を選び、また、膠着相場の終わりを見落とさなければ利益を積み上げられるタイミングとも言える。
また、実は相場状況の中では膠着状態となっていることが実は非常に多い。
そのため、膠着状態でこそ、利益を上げられるスイングトレーダーを目指したいものだ。