
金額の目標を設定せず、売買ルール完成の目標を設定しよう。
株式投資をこれからやっていこうとすると、どうしても1000万円を目標にしようとか、1億円を稼いでやるぞといった金額の目標設定をしてしまいがちである。
お金を儲けることが目的であるがゆえに、ある程度これはしょうがないことなのかもしれない。
でも、金額を目標に設定してしまうと、どうしても無理なトレードをしてしまいがちになるもの。
実は、目標設定は金額にするよりも、期待値プラスの売買ルール完成にした方が株式投資成功の確率は高くなるだろう。
売買ルール完成の目標設定とは・・・?
売買ルールは「こうなったら買い、こうなったら売り」という、取引の一切のルールのことを言う。
売買ルール通りの取引をすれば、利益が上がるようになる状態を目指すのがスイングトレードで勝つためのシンプルな方法である。
売買ルールを完成させるとは、例えば、「勝率4割、利益:損失=7:3で1トレードあたりの期待収益率+5%」の期待値を得られる売買ルールを完成させることだ。
高い期待値の売買ルールを完成させることができれば、その売買ルールを運用すれば、自然と資金が増えていくことが予想できる。
いつの間にか目標金額を達成していたいスイングトレード
スイングトレードは上記のように、売買ルールの完成を目標にすべきである。
目標設定を金額に設定してしまうと、どうしても非現実的な計画を立ててしまいがちだし、なにしろ、金額の目標設定にはデメリットこそあれ、メリットがあまりない。
稼いでやるというモチベーションにはよいかもしれないが、相場はよい時もあれば悪い時もあることを忘れてはいけない。
金額の目標を設定してしまうと、悪い相場状況時に無理をしてしまいがちだが、一方で有効な売買ルールが作れていれば悪い相場の時には、なかなか買いのタイミングが来ないのでいたずらに資金を減らさずに済む。
売買ルールの完成を目標として、そして、完成した売買ルール通りに運用していれば、いつのまにか目標金額を達成していた・・・これこそ目指したいスイングトレーダーの姿である。
目標の設定は大事
プロジェクトの成否を分けるのはあくまでも目標設定である。
ビジネスの世界では、どんなプロジェクトでも最初に決めるのは目標設定。
目標設定があるからこそ、その目標実現に向けての効果的なアプローチができるものだ。
スイングトレードをしていくと決めた、あなたの目標はなんですか?
「資金1億円が目標です」と答えるのではなく「一取引あたりの収益の期待値+8パーセントの売買ルール完成です」としていってもらいたい。