
株式初心者の方へ、株式投資なんてのは本当に怖いものです。
これから株式投資を始めようという方は、いろいろな夢を描いていることだと思います。
●テンバガー(株価が10倍になること)
●億り人(投資資金が一億円を突破すること)
そこまでの夢でなくて、現実的に少しでも稼げればという人もいるでしょうが、少なくとも損するだろうなと思って投資する人よりは圧倒的に儲かるだろうと思って投資をしていく人のほうが多いはずです。
証券マンに話を聞くと、夢のような話を結構聞くものです。
「1ヶ月足らずでお客様が1000万円近く稼ぎ出したことがある」
とか、
「ほっておいただけなのに給料の何倍も株で稼いじゃったお客さんがいる」
などなど。
そう、確かに株式投資は夢のある世界です。
労働による稼ぎを増やすより、運用による稼ぎを増やしたほうがいいと考える人がいるのもうなずけます。
でも、今回は株式投資の怖さを勉強しておきましょう。
儲けた人など夢ばかりに目を向けているとついつい怖さを見失いがちですが、株式投資で痛い目に合う人は実は非常に多いものなのです。
株式投資で失敗した・・・
●何年も勤め上げて定年退職しました。
これからは資産運用と年金で生活していこうと思い、証券会社で口座を開設。
やっとこさ手に入れた退職金で投資をしたら・・・2年足らずで元本の70%の損失となりました。
●ITバブル時に、周りにすすめられるがままに買ったIT関連株。
当初は株価がうなぎのぼり、働くのがバカバカしいぐらいの含み益。
どんどんと資金をつぎ込んだ結果・・・今は80%以上の含み損で塩漬け状態に。
●ある銘柄を買い付けたら・・・翌日その会社に強制捜査。
粉飾決算発覚で株価大暴落、売るに売れない連日のストップ安。
もう株式投資はやめました。
●配当目的で電力株を保有。儲けようという気持ちはなく、銀行に預けるなら配当をもらっていたほうが良いだろうという軽い気持ちだったのに・・・。
東日本大震災で株価大暴落。無配になりました。
お金は大切なものです。だからこそ・・・。
誰にとってもお金は生活していくためには必要なものです。
そして、そのお金を稼ぐことは大変なはずです。
株式投資に使う軍資金がたまたま手に入ったお金ならいいのですが、多くの場合は一生懸命働いて得た対価ではないでしょうか。
投資になると楽に稼げると思ってしまう人が多いのはなぜでしょうか。
投資も労働と同様、稼ぐのは楽ではありません。
もちろん、しっかりと段階を踏んで儲けるための勉強をしていけば、最終的には楽に稼げるようになる可能性はあります。
ただ、その儲けるための勉強という過程を無視しては稼げないということを、失敗していない初心者のうちに是非頭に入れておきましょう。