
ブレイク狙い投資手法とそのメリットデメリット
どんな投資手法にもメリットデメリットが存在します。
今回はスイングトレードの投資手法の中でも人気が高いブレイク狙いの投資手法について、そのメリットデメリットを勉強しましょう。
そもそもブレイク狙いのスイングトレード手法とは?
ブレイク狙いの投資手法とは、あるライン(節目)を突破した時に一気に株価が上昇する、その上昇気流に乗る投資手法です。
このあるライン(節目)とは
●直近高値
●過去の出来高が多い価格帯
●5000円などキリのいい株価のライン
などのことを言います。
例えば次のチャートを見てみましょう。
このチャートのケースでは直近高値があるライン(節目)となっているケースです。
株価2150円を突破しようとした株価は3度も跳ね返され、4度目についに突破した後(ブレイクアウト)は株価が一気に上昇している様子が確認できます。
これがブレイク狙い投資法の典型的な方法です。
そんなブレイク狙いの投資手法のメリットとデメリットを見ていきましょう。
ブレイク狙いの投資手法のメリット
ブレイクを超えた瞬間を買うことができれば比較的短期で利益を取ることができます。
また、買い付けるべきタイミングは比較的分かりやすいと言えます。
ブレイク狙いの投資手法のデメリット
高値掴みとなってしまう危険性があります。
動きが大きく、また早くなるので損切りが遅れてしまい大きな損になってしまう危険性があります。
ブレイク狙いで注意すべきこと
こうしたメリットデメリットを踏まえた上で注意すべき点は以下の通りです。
●買いのルールでの注意点、乗り遅れたら乗らない。
ブレイク狙いはブレイクした直後に株価がそのまま上昇していくケースが多いために、買いを検討していても買い注文が遅れてしまうケースがあります。
買いを検討していた銘柄が上昇していくと追っかけ買いをしたくなるものですがこれはやめておいたほうが良いでしょう。
株式市場でチャンスはまだいくらでもあります。
良いタイミングで乗れた時に利益を上げる、それができないならその銘柄は諦めましょう。
●買いのルールでの注意点、買ってくれる人がいるか。
株で利益を上げるということは自分が買った株価よりも高い株価で買ってくれる人がいてこそ成立します。
ブレイク狙いは直近の高値を買いに行くわけですが、それよりもさらに高いところで別の人が買ってくれないと利益を上げることはできません。
例えば、オシレーター系のテクニカル指標で既にあまりにも買われ過ぎの水準でブレイク狙いをするとさらに上昇していくよりも、一度利益確定の売りが入って下落する可能性があります。
高いところで買うことは承知した上で、まだ上昇余地があるのかについては考える必要があります。
場合によってはブレイクした後に利益確定売りで少し下げるのを待ってから買う、つまりブレイク後の押し目狙いという方法も考えてもよいでしょう。
●売りのルールでの注意点、損切りラインを設定しておくということ。
高値掴みとなってしまうのがブレイク狙い投資法の欠点です。
どんな株でも間違いなく予定通り動くということはあり得ません。
間違ったとき、特にブレイク狙いの投資法では損切りラインをあらかじめ設定しておき、その株価で損切りをすることが大切です。
買った後に考えるのではなく、あらかじめ考えるということ、そして絶対にその損切りラインを守りましょう。
ブレイクアウト投資法はデイトレードでもスイングトレードでも非常に人気が高いです。
ただ、一方で負けた時に適切に損切りができないと大きな損となってしまう可能性もある諸刃の剣であることを忘れてはいけません。
適切な損切りこそが一番良い対処法であると心得て投資をしていきましょう。