
株式投資スイングトレード向きの銘柄の選び方を学んでおこう
「株やろうと思うんだが、“今”いい銘柄は何?」と聞かれることがあります。
「“今”いい銘柄」などと簡単に言いますが、デイトレード、スイングトレード、長期投資など投資手法によってその定義は異なるものです。
例えば
“今”いい銘柄は何か・・・長期投資においては財務分析から割安である銘柄を指す。
“今”いい銘柄は何か・・・スイングトレードにおいては“今”からすぐ上がっていく銘柄を指す。
“今”いい銘柄は何か・・・デイトレードにおいては出来高が多く、ボラティリティーが大きい銘柄を指す。
このように、スイングトレードにおいては銘柄の勝負よりもタイミングの勝負をしているわけです。
まずはこれを理解しておく必要があります。
そして、この前提を踏まえた上で、スイングトレード向きの銘柄選びについて考えてみましょう。
タイミングを捉えることが大事で、財務分析を見て割安であろうが割高であろうがあまり関係ないスイングトレードでも、最低限押さえておくべき銘柄の選び方はあります。
スイングトレード向きの銘柄の選び方①流動性があること
スイングトレードで避けるべきは流動性のリスクです。
テクニカル分析による投資判断は、買いたい時に買うことができ、売りたい時に売ることができてこそ有効となります。
売買代金は少なくとも7億円以上、欲を言えば10億円以上は欲しいところでしょうか。
それぐらいあれば流動性リスクをある程度回避できると考えられるでしょう。
スイングトレード向きの銘柄の選び方②倒産リスクを避けること
よくある話ではありませんが保有している株が倒産してしまうリスクだけは避ける必要があります。
監理銘柄や整理銘柄は避けたほうが無難と考えましょう。
スイングトレード向きの銘柄の選び方③ニュース、決算を避けること
テクニカル分析は突発的なニュースに弱いものです。
また、決算が発表されると、暴騰や暴落が起きてしまうことがよくあります。
これに乗じて儲けようと企む投資家も多いものですが、やはりギャンブル感は否めません。
初心者のうちは決算は避けて投資したほうが無難と考えましょう。
スイングトレード向きの銘柄の選び方④ボラティリティーがあること
株屋殺すにゃ刃物はいらぬ 寄り引き同値でザラ場なし。
こんな相場格言があるように、値動きがあまりに小さい銘柄ではなかなか稼げないものです。
そればかりか、買った時から時間が経つことによって、相場全体のトレンドが転換してしまう可能性もあります。
あまりに値動きが激しい銘柄は考えものですが、自分の売買ルールにふさわしいボラティリティーがあることを確認して投資していくことが大切です。
上記のスイングトレード向きの銘柄の選び方は取引対象と考えてもよい銘柄を選んだだけです。
スイングトレードでは冒頭でも書いたように、その銘柄をどのタイミングで買い付け、どのタイミングで売るのかについて考える必要があります。
株式投資のスイングトレードに取り組むことを考えている方は是非、いいタイミングを探す努力をしていきましょう。