
初心者向けの勉強、テクニカル分析のメリットとデメリット!
スイングトレードで継続的に利益を上げたいと思うなら、テクニカル分析は必要不可欠です。
では、テクニカル分析とは結局何なのでしょうか?
株式投資におけるテクニカル分析とは・・・。
言葉で株式投資におけるテクニカル分析を説明すると、「過去に発生した価格や出来高の変化から、現状の状況を把握し、将来の価格変動を予想、分析しようとする試み。」と説明できます。
つまり、テクニカル分析とは、現在の株価に対して、その銘柄の買い付けを検討している投資家がどう考えているのか、また、すでに保有している投資家はどう考えているのかを把握することです。
勿論、テクニカル分析にもファンダメンタル分析などの他の分析方法と同様、メリットとデメリットがあります。
テクニカル分析のメリット
・短期的な値動きを予想する上では最も適したアプローチ方法と考えられる。
やはり、これは無視できないテクニカル分析のメリットです。
デイトレードやスイングトレードのように短期的な値動きを予想するためのアプローチとしてはテクニカル分析が一番と考えられます。
ファンダメンタル分析は長期投資には有効ですが、短期的には財務分析とは関係なく投資家の買いたい、売りたいの心理で株価が動いてしまうものです。
・勝率を上げるためにはやはり必要
普通に考えれば闇雲に銘柄を決めて投資をした場合、株価は上がるか下がるかの二択ですが、株式投資はそう簡単な話ではありません。
時にはほとんどの銘柄の株価が下げる相場状況の時もあれば、ほとんどの銘柄の株価が上げる相場状況の時もあります。
株式投資のスイングトレードで継続して利益を上げていくためには、下落していく相場状況の時の損失を少なく食い止めて、上げていく相場状況の時の利益を大きくする必要があります。
そして、それらの合計が最終的損益となるのです。
相場状況を把握するため、また、取引ごとの勝率を上げるためにテクニカル分析は必要となります。
・テクニカル分析を使用している人が多い
これも大事なメリットです。
使っている人が多いということは、それをもとに判断された株価はその通りに動くこともまた多くあることと考えられます。
読み間違えたと分かったら対応が必要ですが、プロのトレーダーでもテクニカル分析を全く使用しないというトレーダーはまずいないものです。
テクニカル分析のデメリット
・突発的なニュースでは弱い。
せっかく、テクニカル分析を用いて投資をして予定通り株価が動いていたとしても、突発的なニュース一つで株価が暴落することもあり得るのが株式投資です。
投げ売りというのは怖いもので、財務的に割安だろうが何だろうが売られる時はとことん売られるものです。
決算発表予定をあらかじめ確認してから投資することはもちろん、突発的なニュースによる株価乱高下に巻き込まれそうになったら手を引くようにしましょう。
・新規上場直後の銘柄には通用しないことも多い。
テクニカル分析は過去の株価や出来高の変動から現状の株価の状況を把握する方法です。
新規上場して間もない銘柄には、テクニカル分析のために必要な「過去」がありません。
新規上場直後の銘柄はテクニカル分析が通用しないケースも多いので注意が必要となります。
・ファンダメンタル分析で割高でも買いのシグナル、割安でも売りのシグナルが出る。
テクニカル分析では基本的に財務分析は考慮しません。
資産や売上高の伸び率などと比べて株価が割高であろうが割安であろうがテクニカル分析にとっては関係ありません。
ただ、株価があるだけです。
割高で買いのシグナルが出るケースも割安で売りのシグナルが出るケースも多々あります。
・ダマシもある。
万能なテクニカル分析はありません。
つまり、常に当たるとは限らないことは知っておく必要があります。
優秀なトレーダーは勝率5割以下でも最終的に利益を残すものです。
それは勝った時の利益が負けた時の損失を大きく上回っているためであり、トレードで負けることは想定内としているためです。
テクニカル分析では買いのシグナルが出ても予定通り株価が動かないこともざらにあります。
これをダマシと言いますがダマシに遭うことを避ける努力と同時にダマシに遭ったときの対応方法を考えて投資をしましょう。
・その銘柄の平均的な出来高が少ないと意味がないケースも
投資家の心理状況をチャートやテクニカル指標から読み解くわけですが、出来高が少ない銘柄だとテクニカル分析に関係なく株価が動いてしまうケースが多くなります。
テクニカル分析を用いて投資をしていく場合はある程度出来高がある銘柄での取引をした方が賢明と考えましょう。
以上がテクニカル分析のメリットデメリットですが、どういった投資手法でも完璧に勝てる方法はありません。
ただ、完璧でなくてもやはり、スイングトレードで利益を上げるためにはテクニカル分析は必要と考えられ、ずっと利用されてきているのです。
メリット・デメリットを理解したうえで勉強を重ねてスイングトレードで継続して利益を上げられる投資家を目指していきましょう。