
大事なエグジットルール実例とそれぞれの注意点
スイングトレードにおいては売買ルールを作ることが、特に初心者のうちは大事となります。
売買ルールとは買いのルールと売りのルールからなりますが、どうしても最初は買いのルールを作ることに力をいれがちで売りのルールがないがしろになってしまうものです。
もちろん、まず買いのルールから作っていくことは悪いことではありませんが、ある程度のところで買いのルールから売りのルールにシフトした方がよいものです。
というのも買いのルールの問題点が売りのルールで解決できることが結構あるためです。
そもそも、スイングトレードで回転売買させながら資産を拡大させていくことを目指した場合、全ての取引でプラスを出すというのは不可能です。
時には損切りを重ねながらも、
「トータルで利益を継続してあげられるようになる状態が目指すべきところである」
と心得て売買ルール作りをすすめていきましょう。
今回は売りのルールの例として5+1例と、それぞれについて気をつけるべき点についてまとめておきます。
売りのルール例:買った株価からのパーセンテージでエグジットのルールを決める
最初の損切りのルール設定はこの方法が良いでしょう。
それも逆指値注文で強制決済されるような注文方法がおすすめです。
例えば「買値-4%」になったら自動で損切りしてくれる逆指値成行売り注文を発注しておくといった方法です。
また、買った株価からのパーセンテージで利益確定をする方法を採用するケースとしてはブレイク狙いの投資法を採用しているケースが考えられます。
株価が噴いた(出来高を急増させて株価が急騰すること)、そこで利益確定を狙うためにはこのパーセンテージで売る株価を決める方法は有効となるケースが多いと考えられます。
注意点としては、そもそもの基準が自分が買った株価となっているところにあります。
買った株価からのパーセンテージよりも、ブレイクした瞬間の株価からのパーセンテージ、底値からのパーセンテージとした方が良いケースも多いのでそこは検証を重ねる必要があります。
売りのルール例:高値からのパーセンテージでエグジットのルールを決める
いわゆるトレイリンストップと呼ばれる、簡単に言えば株価の上昇に合わせて逆指値を徐々に引き上げていく方法です。
株価が調子よく上昇している限り保有を続けられるため、利益を引っ張ることができ、トレンドフォロー型の売買ルールを採用しているケースなどでは有効なルールと考えられます。
利益確定にも損切りにも使えるため、採用を考えてみたいエグジットルールです。
注意点としては高値を付けて下げてきたところで売ることになるので、その分、利益が少なくなってしまう点です。
高値からマイナスいくらが最適かについてはよく検証しましょう。
売りのルール例:買った日からの日数でエグジットのルールを決める
損切りや利益確定など、他の売りのルールを採用した上で、是非組み入れてもらいたいエグジットルールがこちらです。
スイングトレードで良いトレードとは買った直後から利益を生み出し始めるトレードです。
スイングトレードは銘柄選びよりもタイミング選びが大事であり、そのためにテクニカル分析をしてベストな買いのタイミングを捉えて投資をしていくわけです。
株を買った後、ある程度の日数がたっても動かないなら売って他の銘柄で勝負したほうが良いと考えましょう。
売りのルール例:テクニカル指標に合わせてエグジットルールを決める
テクニカル指標に合わせてエグジットルールを決めるとは例えば移動平均線に達したら売りとかパラボリックSARで転換したら売りといったルールを定める方法です。
目指したい売りのルール例ですが難易度は少し高めの売りのルールです。
注意すべきは指標が動くので日々、指値注文を入れ直す必要性があることと、またその際に、どうしても感情が入ってしまいがちなことです。
感情が入るとうまくいかないという人は機械的に売りが実行されるよう、あらかじめ注文を入れておける売りのルールを採用したほうが良いでしょう。
ただ、少しでも利益を引っ張る、少しでも損切りを小さくするためには、こうした売りのルールを採用していくことも考えてみましょう。
売りのルール例:相場感覚を養い、感覚で売りを決める
本当に目指したいのはこの域ですが、初心者のうちは危険性が高いでしょう。
利益を最大化、損失を最小化するためにはトップトレーダーがよくやるこの域を目指さざるを得ないのですが、最初はまずしっかりと売りのルールを作成してその通りに売買できるようになるところを目指したほうが賢明です。
それができるようになってからその感覚を養って、感覚で売買できるレベルを目指しましょう。
そのほか売りのルール追加例:ニュースが出たら売り
例外として是非採用するとよいのがこの売りのルールです。
スイングトレードをやる限り、相場では予想していないことが必ずと言っていいほど起きます。
あらかじめどうするかを考えておきましょう。
以上がよく使われる売買ルールの売りのルールです。
基本的に株を買ったらまずは買った株価-X%か或いは買った後の高値-X%で逆指値の売り注文を発注しておくことが大事です。
これをすることによって最大損失が決定しセーフティネットとなるのです。
損切りは善と心得て、確実に実行できるようになりましょう。
損切り注文を買った直後に逆指値で入れたらあとはいかに利益を大きくした上で売却できるかの売りルールを作っていけば良いことになります。
売りのルールは実は買いのルール以上に大事というトップトレーダーは多いものです。
是非、損失を小さく抑え、利益を引っ張れる売りのルール作りを目指しましょう。