
アベノミクスの語源ともなったレーガノミクスとは一体何?【2分で解説】
2012年12月に第二次安倍政権が発足し、打ち出された経済政策はアベノミクスと呼ばれました。
このアベノミクスとは首相の名字である安倍とエコノミクス(経済)を掛け合わせた造語ですが、これはレーガノミクスにちなんで名付けられたものです。
では、レーガノミクスとは何なのでしょうか?
今回はレーガノミクスについて学習していきましょう。
レーガノミクスとは?
レーガノミクスとは1981年に就任したアメリカのレーガン大統領による一連の自由主義経済政策のことを言います。
アベノミクスと同様、名前のレーガンとエコノミクスを掛け合わせた造語です。
レーガノミクスとはどんな政策であったのか
レーガノミクスでとられた政策はどんなものだったのでしょうか?
主に4本の柱からなるとされる、レーガノミクスのアメリカ経済再建策を見ていきましょう。
レーガノミクス政策①大幅な減税を実施
個人所得税の減税、企業減税を実施。
個人所得税を減税することにより、個人所得のうち可処分所得が増加し貯蓄へと資金が流れる。
企業減税により、投資意欲が高まる。増えた貯蓄も投資に回る。
レーガノミクス政策②規制緩和
規制を緩和、あるいは撤廃。
これにより、生産意欲の向上、設備投資の増加が期待できる。
レーガノミクス政策③歳出削減
国防費は増加する一方で、他の歳出項目を大幅に削減する。
税率を引き下げても経済成長で税収増加を目指し、歳出を削減することによって小さな政府を目指す。
レーガノミクス政策④マネーサプライによる金融政策
マネーサプライの伸びを経済成長率よりも低く抑える。
高まりすぎていたインフレ期待(貯蓄意欲を低下させていた)を引き下げる狙い。
「貯蓄→その資金が民間への投資へ→景気回復」の流れを狙う。
4本の柱を簡単にまとめると、
インフレ期待を低下させ、個人減税によって可処分所得を増やすことによって個人に対しては貯蓄を促す。
→規制緩和や企業減税により生産意欲向上
→銀行に預けられた資金が投資に回り経済活性化
といった流れと考えられます。
同時に歳出を見直し、小さな政府を目指すというのがレーガノミクスの骨子のようです。
確かに経済政策として効果を期待できなくもなさそうですが結果はどうだったのでしょうか。
結論から言うと、結果は当初予定していた通りにはうまくいかなかったようです。
財政赤字の拡大と貿易赤字の拡大という事態になったとみる専門家が多いようです。
インフレの低下には一定の結果が出ているようですが、これはレーガノミクスの効果と見るかどうかは評価が分かれます。
アベノミクスはどういった結果を生むのでしょうか。
机上の空論とならずに、成功だったという結果に終わってほしいものです。