
証券マンが見た儲かる人・損する人
最も個人投資家を多く見る職業はおそらくリテール営業の証券マンだと考えられます。
大体のリテール部門の証券マンは一人の営業マンあたり200人から500人ぐらいのお客様を担当するケースが多いようです。
もちろん、お客様の中には株式を預けっぱなしにしてほとんど売買をしない個人投資家もいれば、アクティブに売り買いをする個人投資家もいます。
リテール営業を何年か続けていると直感的にこの人は儲かるなとか、この人は儲からないなということが分かるようになってくると言われます。
数多くの個人投資家を見ている証券マンから見た儲かる人、損する人とはどういった例があるのでしょうか。
証券マンから見た儲かる個人投資家の例
・証券マンの話、説明をよく聞いた上で判断する
・わからないことを質問してくる
・投資信託、債券などの商品は結論までに少し時間がかかる
・一方で株式の売買の決断が早い
・よく勉強している
・考えが一貫している
・忙しくても折り返し電話がくる
儲かる人は分かりやすいですね。
証券マンからすると気が抜けないお客様なのかもしれません。
忙しくても折り返しがくる点やよく勉強している点は是非見習いたいものです。
相場においては儲けるチャンスや、逆に損してしまうピンチはタイミングを逃さないことが非常に大事です。
儲かる人はそれが分かっているためにタイミングを逃さないように気を付けているのでしょう。
逆に儲からない個人投資家はどんな例があるのでしょうか。
証券マンから見た儲からない個人投資家の例
・何でも買おうとする
・話を聞いてくれない
・損切り・利食いができない。
・雑誌の情報に基づいて売買する
・感情的になる
なるほど、と思えるものも多いです。
何でも買うのも駄目で、また何も買わない人にも儲け話は回ってこないのかもしれません。
また、損切りだけでなく利食いができないことも儲からない個人投資家の例となってしまう点が興味深いですね。
確かに小さい利益で利食いばかりしては利益は貯まりませんが、ある程度のところでは利益をとらないと株価が下がってせっかくの利益を逃してしまうことも考えられます。
利食い千人力という相場格言がありますが、この格言には一定の説得力を感じます。
感情的になる人は儲からない個人投資家の例としては分かりやすく、相場退場となってしまう一番の原因は自滅というのもよく言われている話です。
儲かる人の例を参考にして、儲からない人の例で自分に当てはまるものを改善していくことは今後の投資生活に有意義となるはずですから参考にしてみて下さい。