
個人投資家インタビュー【どうやって儲かるようになりましたか?】
あなたには投資仲間がいるでしょうか?
そして、その投資仲間は儲かっているでしょうか?
投資活動はとても孤独なもので、また、お金の話はなかなか周りの人とは話しにくいものです。
だからと言って、雑誌で儲かった個人投資家の話を読めば自慢話ばかりでモチベーションが上がることはあっても、なかなか自分に活かせないケースが多いのではないでしょうか。
そこで今回は、儲かっている個人投資家の方にインタビューをさせて頂きました。
儲かるようになる過程こそが最も読みたいところであり、ためになるところです。
全てを真似することはできませんが、その過程を読むことはきっとこれからの投資活動の糧になることでしょう。
今回インタビューをした個人投資家Aさん(29歳・会社員)は自己資金200万円を試行錯誤しながら3年弱ほどで750万円にしたという方です。
「1億円儲かりました」とか「1年で10倍にしました」というような雑誌で見るほどの派手さはないかもしれませんが、いや、だからこそ、売買ルール作りの参考になるのではないでしょうか。
聞き手:こんにちは。今回は株勉強.comの会員向けに儲かるようになる過程について話してもらいたいと思います。
はい。よろしくお願いします。どこまでお役に立てるか・・・。
聞き手:ええ、それで結構です。そもそも株を始めたスタート段階から現在までを是非、教えてもらいたいと思います。
わかりました。株を始めたきっかけは恥ずかしいのですがベンツに乗りたくて・・。普通の会社員であるため、ベンツを買うためには給料からの貯金だけでは無理だなと思ったのがきっかけです。
それで、株かFXを検討したのが最初です。
聞き手:株を選んだのはなぜですか?
いや、両方やったのですが、FXは夜もずっと動いているから精神的にストレスが多いなと。株であれば夜は動いていないから戦略をたてやすいというのが理由です。
聞き手:最初の資金はいくらでしたか?
ぴったり200万円です。
聞き手:最初からうまくいきましたか?いえ、うまくいくわけありません。というのも最初は気に入った株を買って放置を繰り返していまして・・・。今思えばよくあんなリスキーなことやっていたなという感じです。
そもそも、売買ルールとかそういうのはなくて、例えば、電化製品とかで新商品が出たり、新サービスがあってこれはいいと思ったら買ったりとかそんな感じでした。
でも、そんな買い方でもたまに利益が出たりして・・・、損もありましたので結局はとんとんぐらいでした。
ただ、これは勉強したら儲かるなという強い確信は感じました。
聞き手:それはどうしてですか?
まず、継続して儲けている人がいるという事実が何よりの証拠だと思います。また、少しずつテクニカル分析を自分なりに考えて、それが結構当たるようになってきて・・・。
聞き手:なるほど、そこから勉強を重ねて儲かるようになっていくわけですね。
まあ簡単に言ってしまえばそうですね。でも、サラリーマンで使える時間も限られてましたから、あとからチャートを見て「あ~、これ買いたかったのになぁ」っていうのがよくありました。
でも、サラリーマンであることが一番のメリットだったと思います。
敵を増やす言い方かもしれませんが、最低でも給料入りますから・・・。
別に投資で失敗しても食べていけるわけです。
これはメリット以外の何物でもありません。
失敗したら節約してまた貯めればいい話です。んで、儲かったら無限大に増える可能性あるんですから。
株式に限らず投資をしないことが私には理解できません。
聞き手 なるほど、確かにサラリーマン投資家はメリットが多いかもしれませんね。
そうですね、確かに忙しかったり、飲み会があって家帰って寝るだけの時はチャンスを逃すことはありますが、別に次のチャンスに乗ればいいだけです。
聞き手 自分なりの売買ルールを作っていくのは大変でしたか?時間はかかりましたか?苦労した点などを教えてください。
お金を実際に投資しながら自分なりのルールを作っていったという感じです。これはあまりオススメできませんが・・・でも、私は最悪なくなってもまた貯めればいいという考えでしたからお金を使ってトライしていました。
1年ぐらいは収支トントンでしたが、1年ぐらいたったあたりから少しずつ儲かるようになっていったという感じです。
あとは結構几帳面なので取引履歴はしっかりとノートに書いておきました。
これが一番よかったところだと思います。
聞き手 売買ルールはかなり作りこんだのですか?
最初はかなり細かく売買ルールを作ったのですが、ある程度結果が出てくるようになってからはもう少し大雑把な売買ルールになりました。
細かく売買ルールを作っていた時は勝率はいいのですが売買タイミングがそもそも少なくて・・・結局そこまで儲かっていませんでした。
んで、もう少し売買ルールをゆるくしたらこれがよかったです。
損切りも増えたのですが利益を得ることも同様に増えて・・・結果的に細かすぎる売買ルールよりも資産が増えるスピードが上がりました。
私の場合はあまりに細かい売買ルールよりも、むしろエントリーのチャンスを少し増やして買った後の対応に力を入れたほうがよかったです。
聞き手 なるほど、これはかなり面白い話できっと、いろいろな個人投資家の方のためになると思います。
そうですね、売買ルールは絶対必要だと思いますが、完璧なものは作れないと思います。ある程度の買いのルールができたら、下がったときとか上がった時の出口戦略に力を入れることがお勧めです。
ちなみにベンツなんですが結局買わないことにしました。今さらですが必要ないなと・・・。
聞き手 (笑)株にはまってしまったわけですか?
まあ、そうですね。でも実際にお金を見たわけでないですし、マネーゲームの感覚です。数字が増えていくのが喜びみたいな・・・。
でも、私的にはそっちの方が感情的にならず、冷静に判断できていいみたいです。
聞き手 今回は非常に勉強になりました、ありがとうございました。
ベンツを買うことをやめたというAさんは今後も資産を拡大していきそうですね。
また、Aさんの話を聞いているとサラリーマンという立場は株式投資をやっていくにあたって非常に有利なポジションといえるのかもしれません。
また、売買ルールの、特に売りのルールに力を入れたという考え方は、売買ルール作りに活かせそうですね。
参考にしてみるとよいでしょう。
(※今後も個人投資家インタビューを掲載していきたいので、インタビューに応じてくれる個人投資家を募集しております。現在儲かっている、儲かっていないは関係なく、インタビューに応じていただける方、メールにてお知らせいただければ幸いです。)