
最低限つぶれない会社は選ぶべき
株の短期投資は銘柄選びよりもタイミング選びが肝心です。
語弊を恐れずに言えば、銘柄なんて何でもよいわけで、株の短期投資において「よい株」とは、買ってすぐに上がる株と考えるべきです。
ただ、銘柄選びをあまりに軽視して、つぶれる銘柄を掴んでしまったら大変です。
つぶれる銘柄に投資してしまった時には、それこそ、投資した金額をほぼそのまま失ってしまう危険性すらあるわけですから。
ここでは最低限のつぶれない会社を選ぶためのテクニックについて紹介しておきます。
・配当を出している
毎年継続して配当を出している銘柄であれば、ある程度つぶれるリスクを回避できると考えられます。
・監理銘柄、整理銘柄ではない
証券取引所のルールとして、上場廃止基準に該当する恐れがある銘柄を監理銘柄に指定することになっています。
勿論、状況が改善すれば監理銘柄の指定が解除されます。
逆に上場廃止が決定すると整理銘柄に指定されることになります。
これらの銘柄はリスクが高いと考えておきましょう。
・利益剰余金がプラスである
四季報の財務の欄の利益剰余金が▲(マイナス)となっていないかに注目するのも有効でしょう。
ここの記載が▲(マイナス)となっている銘柄よりは、プラスの銘柄を選ぶ方がつぶれるリスクを考えれば無難な選択となります。
・四季報に「継続企業の前提に関する…」といった表記が書かれていない
債務超過など財務的な問題が発生している場合に有価証券報告書に記載することが義務付けられているのが「継続企業の前提に関する注記」や「継続企業の前提に関する重要事象」といった文言です。
四季報にこれらの文言が書かれている際には避けた方が無難となりそうです。
ここでは、最低限つぶれない会社を選ぶためのテクニックを紹介しました。
つぶれる会社の株を掴んでしまうリスクはそんなに高いわけではありませんが、だからこそ、絶対に避けたいリスクと考えられます。
ここで書かれていることを参考にして、少しでもつぶれない会社を選ぶよう、努めていきましょう。
※ここに書かれていることを守ったからといって確実に潰れる銘柄に投資するリスクを避けられるわけではありません。
銘柄選びの基準
「いい銘柄は何ですか?」
と聞かれることがよくありますが、いい銘柄の定義は投資スタイルによって大きく異なります。
例えばいい銘柄に対する答えは
・長期投資においては財務分析から割安である銘柄
・スイングトレードにおいては“今”からすぐ上がっていく銘柄
・デイトレードにおいては出来高が多く、ボラティリティーが大きい銘柄
となるわけです。
株の短期投資では銘柄の勝負よりもタイミングの勝負をしていることを理解しておきましょう。
ただ、財務分析を見て割安であろうが割高であろうがあまり関係ない株の短期投資においても、最低限押さえておくべき銘柄の選び方があるのでここで勉強しておきましょう。
・流動性があること
スイングトレードで避けるべきは流動性のリスクです。
テクニカル分析による投資判断は、買いたい時に買うことができ、売りたい時に売ることができてこそ成立するものですから、初心者のうちの銘柄選びの際は売買代金が少なくとも5~7億円以上ある銘柄、欲を言えば10億円ぐらいの銘柄がよいでしょう。
それぐらいの売買代金がある銘柄であれば流動性リスクをある程度回避できると考えられます。
・倒産リスクを避けること
よくある話ではないが保有している株が倒産してしまうリスクだけは避けておきたいものです。
こちらについてはさきほど解説した通りですね。
・ニュース、決算を避けること
テクニカル分析は突発的なニュースに弱いです。
また、決算が発表されると、暴騰や暴落が起きてしまうことがよくあるものです。
勿論、決算発表の突発的な動きに乗じて儲けようと企む投資家も多いのですが、やはりギャンブル感は否めません。
決算発表予定日はあらかじめネット等で調べられますので、できれば避けて投資したほうが無難でしょう。
・ボラティリティーがあること
「株屋殺すにゃ刃物はいらぬ 寄り引き同値でザラ場なし」という相場格言があるように、短期投資において値動きがあまりに小さい銘柄では、なかなか稼げません。
そればかりか、買った時から時間が経つと、トレンドが転換してしまっている可能性もあります。
あまりに値動きが激しい銘柄は考えものですが、自分の売買ルールにふさわしいボラティリティーがあることを確認して銘柄を選ぶとよいでしょう。
株の短期投資で大事なことは先ほども書いたように、その銘柄をどのタイミングで買い付け、どのタイミングで売るのか、です。
取引する銘柄を選ぶ際には最低限、上記のことを頭に入れながら、そして、いいタイミングを捉えることにこそ力を入れましょう。