
自身で勉強して取り組むことこそが、成功への近道
株式投資のスイングトレードでは、売買ルールを作ってその通りに運用することが正攻法です。
こう話すと
「だったら儲かる売買ルールを教えてくれ。その通りに運用するから。」
と考えるかもしれませんが、実は売買ルールが同じであっても、運用結果はまず異なります。
売買ルールは
・どんな銘柄を
・どんな相場状況のときに
・いつ買い
・いつ売るか
をルール化したもののことを言いましたね。
ただ、相場状況一つとっても、一人ひとりどのように捉えるかが異なります。
また、同じタイミングで様々な「買い」候補の銘柄が出てきた場合、どの銘柄を選択するかは投資家それぞれで大きく異なるのです。
また、人によってリスク許容度が異なれば資金量も異なります。
売買ルールは自身で作り上げてこそ有用性が高く、運用しやすいものになるのです。
売買ルールを作り上げる段階ではそれ相応の努力も要しますし、経験も積むことができます。
そうした努力や経験こそが、数パーセントレベルの改善を生み出すのです。
たかが数パーセントいうかもしれませんが、売買回数が多いスイングトレードでは数パーセントの違いが数十パーセント以上の結果の差をもたらすのが常です。
数パーセントを紡ぎだす作業だからこそ、その一部始終にあなた自身が積極的に取り組む必要があると考えておきましょう。
正攻法で攻めよう
では、ここで、スイングトレードで稼ぐための正攻法の手順について学習しておきましょう。
スイングトレードで稼ぐための正攻法の手順は以下の通りです。
1、株式投資の基礎を書籍などを通じて勉強する
2、投資スタイルを決める(スイングトレードに決めたと仮定)
3、テクニカル指標について勉強する
4、沢山のチャートをみて勉強する
5、売買ルールを作る
6、検証→改善を繰り返す
7、売買ルールが完成したら、少額から投資する
これが、スイングトレードで稼げる様になるまでの基本的な手順です。
一つずつ解説してまいります。
〈1、株式投資の基礎を書籍などを通じて勉強する〉
株式投資について、一通りは書籍などで勉強しておくようにしましょう。
・そもそもどういう仕組みなのか?
・株式とは何か?
といったことを学習するのです。
これは、株式投資に限った話ではないのですが、投資は大事なお金が関係する話ですから、自分で説明できるレベルに知っているものを取り扱う必要があります。
たまに、自分が投資しているものがどんなものかよく分からないままに投資をしている人がいますが、そうした人は、いざ、リスクが顕在化したときにあたふたしてしまうものです。
何度も言いますが、株式投資に取り組む以上は初心者向けの基本的な本でかまわないので、一読してから投資に挑むようにしましょう。
〈2、投資スタイルを決める(スイングトレードに決めたと仮定)〉
そもそも、スイングトレードで稼ぐための手順なので、この段階は省こうかと考えましたが、あえて解説させていただくことにしました。
本サイトはスイングトレードをおすすめしておりますが、こと株式投資に限って考えても投資スタイルには様々なものがあります。
例えば、デイトレードという投資スタイルがあります。
これは、一日の取引時間中に買いと売りの両方をこなすことにより、翌日までポジションを持ち越さない投資スタイルです。
また、長期投資という投資スタイルもあります。
スイングトレードが、タイミングを見計らって取引するのに対して長期投資は割安な企業やこれから成長が見込める企業に投資するスタイルで、企業を見抜く目を養う必要があります。
投資スタイルによって、勉強すべきことは大きく異なります。
また、どの投資スタイルが優れているというわけではありませんし、実際にどの投資スタイルでも利益を上げている人はいるものです。
あなたにあった、取り組みやすい投資スタイルを選んで取り組んでいくようにしましょう。
この先はあなたがスイングトレードを選んだという前提で話を進めさせていただきます。
〈3、テクニカル指標について勉強する〉
スイングトレードは、タイミングが生命線です。
語弊を恐れずに言えば、タイミングこそうまく掴むことができれば、どんな銘柄でも構いません。
そして、そのタイミングを掴むために必要なのがテクニカル指標です。
テクニカル指標とは過去の株価の値動きや出来高から、算出される指標で、タイミングを捉えやすくするよう、様々な工夫がされております。
スイングトレードに取り組むなら一通りのテクニカル指標について学習しておくことをおすすめします。
一通り学習すれば、あなた好みのテクニカル指標が出てくると思いますので、それらをベースに売買ルールを作り上げていくとよいでしょう。
〈4、沢山のチャートをみて勉強する〉
そもそもテクニカル指標はチャートとセットで使うものです。
また、多くのテクニカル指標はチャート上に表示させて使います。
そして、このチャートについては、とにかく数多く見ることをおすすめします。
スイングトレードではチャート1000本ノックという、沢山のチャートを見るという勉強法があるぐらいです。
それぐらい、チャートを見ることは大事です。
チャートがあることによって、実際にトレードしなくても過去の取引でもし株を買っていたらどうなっていたかについての疑似体験が可能になります。
また、勉強していく段階で、このタイミングで買いたいと思った時にチャートをプリントアウトしておいて、また数日~数週間後に株価がどうなったかをプリントアウトしてみましょう。
こうした学習を続けることによって、スイングトレードの腕は必ず上達していくことでしょう。
〈5、売買ルールを作る〉
さて、テクニカル指標について一通り学習して、沢山のチャートを見たら、いよいよ売買ルールを作る作業に取り組みましょう。
売買ルールを作るメリットとして
・収益を安定させる
・反省を次に生かすことができる
といった点が挙げられます。
売買ルールがないままにスイングトレードに取り組むと、ほぼ例外なくギャンブルをやっている状態になります。
「ここで買ったらどうなるだろう?」
「お、上がりそうだ、ここで買ってみよう」
こうした考えで取引していても、安定して稼ぐことは難しいですよね。
ギャンブルになりがちなスイングトレードでは売買ルールを作って、反省を次に生かしながら取り組むことこそが大事と考えましょう。
〈6、検証→改善を繰り返す〉
売買ルールを作ったとしても、いきなり上手くはいかないものですから、検証してみましょう。
この段階でも、まだ実際にお金を使って投資する必要はありません。
お金を投じることなく、作った売買ルールを運用したらどうなるかを調べてみるのです。
そして、検証した結果、弱いところを改善していきましょう。
例えば、利益になっている取引でもよく検証してみると利益確定がいつも早いということに気が付くかもしれません。
その場合は、利益確定のラインをさらに広げることで一回当たりの期待利益を拡大させられるかもしれませんね。
このように検証→改善を繰り返すのです。
ポイントは、お金を投じることなく売買ルールをブラッシュアップさせるという点です。
〈7、売買ルールが完成したら、少額から投資する〉
売買ルールを完成させたあなたはきっと
「儲けてやるぞ!」
と意気込んでいると思いますが、ここでいきなり全力投資をすることはおすすめできません。
というのも、株式投資は最初に勝ちから始まるか、負けから始まるかで大きな違いがあるからです。
「儲けてやるぞ!」
と意気込んで投資に挑む気持ちは分かりますが、最初から全力投資をして大きな損失を作ってしまうのだけは避ける必要があります。
まずは小額からコツコツと利益の貯金を積み重ねて始める、これがおすすめです。
いかがでしょうか?
スイングトレードで稼げる様になるまでの勉強についてのイメージがなんとなくできたのではないでしょうか。
時々、株式投資は習うより慣れよだ、といきなり投資を始めてしまう人がいますが、これはやめましょう。
確かに、経験によってこそ得られることはたくさんありますが、すべてを経験によってしか得られないかというとそんなことはありません。
チャートなどを利用することによって、実際に投資する前に学べることがたくさんあるのです。
お金を投じなくても学べることは学んでからスタートすることこそが、勝つために必要なことですし、世界的に著名な投資家はほぼ例外なく、様々な検証を投資前に行っているものです。
何も勉強することなく、いきなり習うより慣れよだ、と投資を始めることは、投資よりもむしろギャンブルと考えられるのではないでしょうか。
黙々と、淡々とこなす
これなら勝てるという、期待値がプラスになる売買ルールを作り上げることができたら、ただ黙々と、そして淡々とその売買ルール通りの取引をしていけば稼げることでしょう。
こう言うと、
「え?そんなに簡単に稼げるの?」
という人がいるかもしれませんが、実は黙々と、淡々と売買ルール通りの取引をこなすことはとても難しいことです。
売買ルールを作ることよりも、作った売買ルール通りに運用することの方が難しいといっても過言ではないのです。
特に、何度か連続で負けたときには感情が高ぶってしまうもので、本来やるべきではない取引に手を出してしまいがちです。
そんな、本来やるべきではない取引でたまたまうまくいってしまったなら、負けた取引の都度、感情に任せた取引をするようになってしまうでしょうし、そのうちに取り返しのつかない損失を出してしまうことでしょう。
せっかく売買ルールをあなた自身の手で作り上げることができた、その暁には「黙々と、淡々とこなす」ことを心に誓ってスイングトレードに取り組むようにしましょう。
勝てるときだけ勝てばいい。
個人投資家とプロでは、基本的にはプロの方が有利と考えられます。
資金量を考えても、情報量を考えても、使用している設備などを考えても、プロの方が有利な状況で取引をしていると言えるでしょう。
でも、プロにはない、個人投資家のメリットも存在します。
その一つが、勝てると自信がある時だけ取引すればよいという状況です。
例えば、プロの場合は、今月末の目標数字があり、全く取引をしていなければ、ひょっとしたらさぼっているのではないかと疑われる心配だってありますよね。
でも、個人投資家は違います。
自信のある相場状況下において、このタイミングなら利益が得られると自信がある時だけ取引すればよいのです。
これは大きなメリットです。
スイングトレードに取り組む際には自答してみましょう。
「この取引であなたは利益が取れる自信があるか?」
もし、答えがYESならば、取引をすればよいですし、もし答えがNOならば、今回は見送ればよいのです。
長い目で見れば、チャンスなんて無限大にあります。
それこそ、株式市場が存在する限りチャンスがあり続けるとすら考えられるわけですから、あなたにとって
「このタイミングならいける!」
そのタイミングでのみ取引するようにしましょう。