
会社が潰れたら価値は0になるんでしょ?
株式投資でもっとも怖いとされるリスクが
「株って、投資している会社が潰れたら大損するんでしょ?」
というものです。
確かに、投資している会社が突如潰れることになったら株価は暴落しますし、実際にその事例がないわけではありません。
また、大企業はつぶれないという神話は崩壊しているという意見もJALやエルピーダメモリ、シャープの顛末を見るとある意味、的を射ているといえます。
でも、それらの銘柄に投資することは避けることができないかというと実は、そんなこともないと言えます。
例えば、
・投資する銘柄は必ず配当を出している銘柄
・四季報に掲載されている「利益剰余金」がプラスである銘柄
・管理銘柄や整理銘柄でないこと
などを条件に加えるだけで、投資している銘柄がいきなりつぶれる事態に巻き込まれるリスクはほぼ、避けることができます。
「それでも、0%じゃないんでしょ」
という人もいるかもしれませんが、それを言ったら、不動産投資でも賃貸に出している物件で事件が起きてしまって借り手がつかなくなるリスクだってあります。
FXでも、カントリーリスクが表面化して、大きな損失につながるリスクだってあります。
それならば、現金で持っておけばと考えても、為替が円安に進んで物価が上がり、現金の価値が大きく下がることだってあり得ます。
少し、話が飛躍してしまいましたが、リスクは避ける努力をすることが大事であり、株式投資のリスクとしてよく指摘される
「株って、投資している会社が潰れたら大損するんでしょ?」
というリスクは、勉強することで大方、避けることができるということは覚えておきましょう。
借金地獄に陥ることだってあるんでしょ?
株式投資で借金を抱えることになってしまったという話を聞いたことがある人もいるかもしれません。
ただ、これは信用取引をやっていた場合の話です。
信用取引では、証券会社に証拠金を預けることによって預け入れたお金の約3倍の取引をしたり、また、証券会社から株を借りてきて先に売って後で買い戻しをする「空売り」という手法での利益を目指すことが可能になります。
ただ、自己資金以上の取引をすれば当然リスクも大きくなりますし、「買いは家まで、売りは命まで」と言われるように、空売りした銘柄が青天井に株価を上昇させたときには、自己資金を超える損失を被ることがあります。
逆に言えば、信用取引をすることなく、自己資金の範囲内で株を買って売って利益を得るという行動の範囲では、借金地獄に陥ることはないといえるわけです。
初心者には難しいんでしょ?
誰だって最初は初心者ですし、初心者で最高のスタートを切ることができれば、むしろ株式投資は非常に稼ぎやすいとも言えるかもしれません。
株式投資のスイングトレードにおいて典型的な負けパターンと勝ちパターンを見ていきましょう。
負けパターンの典型的なパターンは次のようなものです。
取引をする
↓
負ける
↓
取り返そうと取引をする
↓
また、負ける
↓
今度こそ、とリスクの高い取引をする
↓
大損する
どうでしょうか。
終始、取り返そうと取引をすることになってしまいます。
では、勝ちパターンはどうなるでしょうか。
勝ちパターンの典型的なパターンは次のようになります。
取引をする
↓
勝つ
↓
勝った利益の範囲内の負けに収まる取引を続ける
↓
徐々に利益が貯まっていく
↓
今回の取引で負けてもトータルではプラス、という状態が作れているのでチャンスの時だけ取引する
↓
勝率がよくなり、さらに利益が貯まっていく
いかがでしょう。
勿論、常にこんなにうまくいくとは限りませんが、勝っている人はより勝ちやすく、負けている人はどうしても取り返したいという想いが強くなるあまりに無駄な取引に手を出してしまいがちになるのです。
そう考えると、これまでに経験こそあるが負けている人と初心者が勝負をした場合、実は初心者にも分があるとも考えられます。
あなたがもし、株式投資初心者であれば、最高のスタートを切ることに、とことんこだわることをおすすめします。
一度負け側に回ると勝ち側に逆転するのが難しく、また、初心者から最高のスタートを切ることができれば株式投資はとても有利に進められるというのがその理由です。
では、今から投資をして最高のスタートを切れそうですか?
「はい」と答えられないならば、勉強、準備不足かもしれません。
たくさんのお金が必要なんでしょ?
「株式投資に取り組むにはやはり、軍資金が結構必要なのでは?」
確かに、軍資金は多ければ多いほど有利と考えることはできます。
ただ、守る投資をするのか、攻める投資をするのかを考えた場合、スイングトレードは攻める投資です。
既に資産を持っている人の投資法というよりは、むしろ、資産形成のための投資法です。
そのため、必ずしも多額のお金は必要ないでしょう。
目安としては、余裕資金として100万円用意することをおすすめします。
100万円あれば、ある程度銘柄を選択する自由もありますし、1年~2年あれば、多くの人が貯めることができる金額と考えられます。
また、もし100万円を持っていないとしても、焦る必要はありません。
株式投資は投資する前に勉強すべきことや準備すべきことがたくさんあるため、投資資金を貯めながら勉強、準備を進めればよいのです。