
本多静六に学ぶ、財産を築くための極意とは?
本多静六という名前を聞いたことがある人は多いと思います。
徹底した節約術と株式投資を駆使して、一財産を築いた日本屈指の投資家です。
彼は1866年生まれですから今から150年も前に生まれているわけですが、現代にも通ずる投資理論や人生哲学も多いです。
本多静六氏の株式投資は基本的には長期投資が基本ですのでスイングトレードにそのまま応用すべきではないかもしれませんが、勉強のために今回のコラムでは彼の投資理論や人生哲学を勉強していきましょう。
2割食い
本多静六氏の有名な投資スタイルに、買値よりも2割上がったところで、機械的に売却して利益確定をするという二割食いというルールがあります。
どうしても、欲が出てしまい、冷静な判断ができなくなりそうなときには、この2割食いというルールを採用することで利益確定をしていたということでしょう。
ただ、長期投資では、冷静に対応し続けることによって、大きな利益を得ることも当然ありますよね。
そんな時のために次で紹介する10割益半分手放しというルールも勉強しておきましょう。
10割益半分手放し
長期投資をしている際には株価が倍になることもあり、その際には10割益半分手放しというルールがあるそうです。
これは、株価が倍になったときに、半分を手放してしまうというルールですね。
こうすることで、投資した金額をまるまる回収できることになり、残った資金はどうなろうとも利益であることには変わらないという状態を作り上げることができます。
株価が2倍になるまで保有を続けられる状態ってなかなかないですが、もし、そうした幸運に恵まれた時にはこの10割益半分手放しのルールを採用したいものですね。
好景気の時に貯蓄、不景気の時に投資に回す
本多静六は、もともと恵まれた家に生まれたわけではありませんでした。
それでも、働いてお金を貯めては投資に回すという循環で資産を築いていったわけですね。
そのお金の貯め方というのが徹底していて毎月、月収の1/4、臨時収入(ボーナス)については全額を貯蓄に回していたといわれています。
投資するお金がないと嘆くよりも、安易に信用取引に手を出して自身の資金以上の取引をするよりも、本多静六氏に見習ってまずは徹底した節約術で軍資金を貯めるという姿勢を見習いたいものです。