
トレード後の反省で考えてはいけないこと
スイングトレードでは、毎回の反省を次に活かしながら、つまり日々成長していくことが大事になります。そのため、スイングトレードに取り組むのであればトレードノートを用意していただき、その時の相場状況や思ったこと、買った値段と売った値段はもちろんのこと、なぜその株をその時に買い、その時に売ったかなどについても書き記していただくことを強くおすすめしております。
毎回のトレード後、そのトレードについて誰しも様々なことを考えると思います。
・今回は売買ルール通りに取引できた。
・トレードの途中に相場状況が大きく変わったから早めに手放した。
・決算に気が付かずにトレードしてしまったのでこれからはトレード前に決算日程をチェックしてから投資しないと
などなど。
これらの反省は是非、トレードノートに書き込んでいただきたいのですが、反省として考えてはいけない、また、考えるべきではないことも当然あります。
そこで今回のコラムでは「トレード後の反省として考えてはいけないこと」について考えてみたいと思います。
儲かったからよしとすること。
「売買ルール通りに取引できなかった、けど、儲かった。まぁ、儲かったから良しとしよう。」株式のスイングトレードは儲けるために取り組むものです。ですから、儲かったら良しとする気持ちがわからないではありませんし、そう思ってしまうのは当然かもしれません。
でも、反省は反省としてしっかりとしなければいけません。
そうしないと、次のトレードでまた売買ルールを逸脱したトレードをしてしまい、いつか大きな損失を計上せざるを得なくなってしまう可能性があります。
売買ルールを逸脱したトレードをなぜしてしまったのか、そして、それを防ぐために今後はどうするのか?(どのような策を講じるのか?)をしっかりと考えるようにしましょう。
利益の時に、もっと投資していれば良かったとすること
スイングトレードで利益を稼ぐことができた時、それはそれは、とてもうれしいものです。労働による収入ではなく、頭を使ってお金を働かせることができたわけですから、とても幸福な瞬間でしょう。
ただ、そんな利益を得られたときにこう考えてしまう人が多いので注意が必要です。
「もっと投資していればもっと儲かったのに」
この考え方には大きなリスクが潜んでいます。
確かに、投資額がもっとあればもっと利益を得られたであろうことは間違いないでしょう。
でも、それは利益だったから言えることであり、次回以降のトレードが必ずしもうまくいくとは限りません。それなのに、投資額をあげたらどうなるでしょう?
覚えておいてください。
投資額は一度上げるとなかなか下げることができません。
ましてや、戦略なしに投資額を上げ続けたら、つまり
・損をした時→損失を取り戻すために大きな投資資金で
・利益の時→もっと大きな利益がほしいから大きな投資資金で
となってしまったら、どこかで大損してしまう危険性が高くなります。
いくら投資するのかという投資資金に関する戦略は最初に立て、利益であっても損失であってもそれを守るようにしていきましょう。
投資をしなければ良かった・・・で終わること。
迷ったけど、投資をして損をした・・・よくあることだと思います。そんな時にトレードノートに
「投資をしなければよかった」
と書いて終わっていませんか?これは次に活かせる反省ではありません。きっと同じようなミスをこれからも続けてしまう可能性が高いはずです。
反省は何のためにするのかというと、次回以降のトレードに活かして、より利益を上げられるトレーダーになるためにするわけです。感想文を書いて反省としているようでは次回に活かせないのです。
・なぜ、迷った末に投資をしてしまったのか
・無駄なトレードであったなら、それを防ぐためにどんな策を講じるのか
をしっかりと意識しましょう。そして、仮に結果として損をしたとしても良いトレードというものがあることを覚えておきましょう。
いかがでしたでしょうか?
日々、トレードで反省をしてそれを積み重ねることで、スイングトレードの腕は上がっていくことと思います。
でも、反省にもよい反省と意味のない反省があります。
トレードノートを使用して、また、反省は次に活かしてこそ価値があるものと考えて、取り組むようにしましょう。