
株価が下げた時に株を買うということ【注意点など】
株式投資には様々な投資手法があります。
スイングトレードにおいて考えてみても、
●トレンドにのって利益を上げる投資手法
●ブレイク狙いで、株価が一気に上昇する、その流れに乗る投資手法
●株価が下落して売られすぎになったときに利益を上げる投資手法
といった投資手法は有名でよく使われる投資手法と言えるでしょう。
今回は、株価が下げた時に株を買うということについて考えてみたいと思います。
①ボックスや下落トレンド時の逆張り投資
株価が下げた時に買う投資手法として多くの人が考えることが「逆張り」投資手法と言えるでしょう。
株を売るときの心理を考えてみてください。
保有している株が下落してきて、短期トレード狙いの人は早めに損切りします。
ただ、人によってはきっと反発する、と保有を続ける人もいるでしょう。
さらに株価が下落すると遅れて損切りをする人が出てきます。
そしてさらに下落すると、多くの人が「もう耐えきれない」と投げ売りをします。
この投げ売りが起きたとき、株価は必要以上に売られすぎることがあります。
売られすぎた株は買い戻され、多少の反発をします。
そこで、売られすぎで買い、反発したところで売ることによって利益を得るという投資手法が成立するわけです。
これが、株価を下げた時に株を買う逆張り投資手法の簡単な例です。
②上昇トレンド時に買う押し目買い
押し目買いという言葉を聞いたことがある人は多いでしょう。
先ほど、スイングトレードで利益を上げる投資手法の例として三種類の投資手法
●トレンドにのっとって利益を上げる投資手法
●ブレイク狙いで、株価が一気に上昇する、その流れに乗る投資手法
●株価が下落して売られすぎになったときに利益を上げる投資手法
を紹介しました。
ボックスや下落トレンド時の逆張り投資手法が3つ目の投資手法であるのに対して、押し目買いは実は一つ目の投資手法
●トレンドにのっとって利益を上げる投資手法
に分類することができます。
下げた時に買うにしても、先に挙げた逆張りを狙う投資手法なのか、押し目買いを狙う投資手法なのかで、注意すべき点などが多少異なります。
押し目買いとは、上昇トレンドの最中に一時的に株価が下げたところを狙って買う投資手法のことを言います。
トレンドが崩れていなければ、つまり上昇トレンドが継続していれば、押し目買いで買うことは有効な戦略となることも多いでしょう。
株価が下げた時に買う売買ルールならば
スイングトレードで大事なのは売買ルールです。
株価が下げた時に買う売買ルールを採用している場合は、以下の点に注意してください。
1、トレンドを把握して投資すること
2、膠着・下落トレンド時に買い付けるルールなら損切りを早くすること
3、上昇トレンドの押し目買い狙いでもトレンド転換に注意すること
株価が下げた時に買う売買ルールは、時に大きな危険を伴いますのでそれぞれをしっかりと把握しておきましょう。
1、トレンドを把握して投資すること
まず、下げた時に買うにしても、やみくもに買ってはいけません。
スイングトレードで大事なことはトレンドをしっかりと把握することです。
先に説明したように、膠着・下落時に株価が下げた時に買うケースと上昇トレンド時に株価が下げた時に買うケースでは、その性質が大きく異なります。
下げたら買う、これだけでは売買ルールとは言えません。
2、膠着・下落トレンド時に買い付けるルールなら損切りを早くすること
膠着・下落トレンド時に買い付けるルールなら、特に損切りも利益確定も早くする必要があります。
というのも、買った後も株価が下落してしまう可能性があるからです。
膠着・下落トレンド時に買い付けるルールは勝率で勝負する意識も必要になります。
また、損切りができない、得意でないという人は、膠着・下落トレンド時に逆張りで買い付ける投資手法は不向きと言えます。
かなりの勝率で勝っていても、いつかどこかで大損になってしまいかねません。
3、上昇トレンドの押し目買い狙いでもトレンド転換に注意すること
「押し目待ちに押し目なし」という相場格言があります。
押し目を狙っていても、本当に強い上昇トレンドの時は押し目がなくそのまま上昇していってしまうケースが多いのです。
ようやく来た、そう思った押し目が実は下落トレンドの始まりかもしれません。
上昇トレンド時に買うのであれば、膠着・下落トレンド時に買うのに比べれば怖くないと考える人が多いでしょうが、それでも、損切りラインは先に設定して臨みましょう。
まとめ
下げた時に買うという投資手法は昔から人気があります。
また、短期間で利益が取れることも多いでしょう。
ただ、そのまま下げていったらどうしますか?
下げたところで買ってもそのまま下落していくことはあり得ます。
下げたところで株を買う人は、下落が続いた時にどうするか、いくらで損切りするのか、これを考えておくようにしましょう。
また、今回のコラムではトレンドの把握をしてからトレードに挑むことが大事と強調しました。
膠着・下落トレンドの際に逆張りで買うのであれば、通常以上に損切りスキルが大事になることでしょう。
上昇トレンド時に押し目買いを狙うのであれば、トレンド転換に注意が必要になります。
とにもかくにも、トレード前に様々なケースを考えてから投資をすることが大事といえそうですね。