
【米国雇用統計とは】世界が注目する指標とは一体なんなの?
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毎月、その月の第一金曜日に世界中の投資家が注目する指標が発表される。
米国雇用統計だ。
では、この米国雇用統計はいったい何?なぜ注目を集めるのか?
この質問に答えられる人はどれぐらいいるだろう?
そこで今回は【米国雇用統計とは】というテーマで米国雇用統計のイロハを学んでおこう。
米国雇用統計とは?
毎月月初に米労働省から発表される経済指標の一つ。
労働者数や失業率についてなど10数項目からなる統計であるが、特に「非農業部門就業者数」と「失業率」が最も注目される。
同国の景気の実態を示し、発表後の米国の政策を予想するためにも用いられる。
また、発表前には、証券アナリストなどによる事前予想の値があり、この予想値との違いからサプライズとなれば為替相場や株式市場に大きな影響を与える。
簡単に説明すると上記のようになる。
着目すべきは
・米国の政策を決める要素となりえる
・「非農業部門就業者数」や「失業率」の実際の数値がどうかということよりも事前予想とのギャップが大事であること。
この2点である。
そして、何よりも、米雇用統計が大事であると考えている投資家が多いことが米雇用統計が注目される所以でもある。
では、この雇用統計で注意すべきことは何だろうか。
まず心得ておかなければいけないこととして、雇用統計の発表後に為替や株式相場が乱高下することは結構多いということだ。
これには、日本人の個人投資家も注意する必要があるだろう。
順調と思われていた取引でも雇用統計の発表で一気に地獄を見たという投資家も少なくないのではないだろうか?
発表する日、時間は決まっているのであらかじめポジションを手じまっておくなどの対策を講じておくべきかもしれない。
逆に、順調にいっていなかった取引が雇用統計をきっかけとして逆転することも考えられる。
米国の政策に影響を及ぼすことを考えれば、ポジティブサプライズが起こることだって十分に考えられる。
過去には雇用統計の結果が悪かったにも関わらず、逆に金融緩和を継続する政策がとられるだろうと相場が上昇したケースもあった。
この辺が雇用統計の面白くもあり、難しい点であろう。
同時に博打的な要素とも考えられる。
いずれにしても、乱高下する可能性がある雇用統計、出来れば雇用統計にかかわらずに利益を上げる方法を目指すべきなのかもしれない。